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【ひろゆき たまには覗いてな! パート10】

653 :寂しいからパクリで妄想:02/05/22 18:14 ID:dalsAQrs
北区のどこの場所かわかりません。その場所に家が一件建っていました。
きこりが住んでいたのでしょうか。
いいえそうではありません。
そこには、ひろゆきという若い管理人が、たった一人で住まっていました。
その管理人は、「ネット界のプリンス」と憧れの眼差しで形容される姿とは、
かたち、顔つきがたいへんに違っていました。
唇は大きくてタラコで、体からはどうやら腋臭らしい体臭が放たれていました。
それでは、やっぱり油断のできない、あやしい奴だと誰でも思うことでしょう。
ところが、そうではありません。むしろ、やさしい、素直な管理人でありました。
若者の管理人でしたから、血気盛んではありました。
けれども自分から2ちゃん住人をいじめたことはありません。
2ちゃん住人の厨房が暴言をぽんと投げつけてきても、
ひろゆきはにっこり笑って見ていました。
本当にその管理人は他の管理人とは違う気持ちを持っていました。
「おいらは管理人として生まれてきたが、2ちゃん住人の為になるなら、
できるだけよいことばかりをしてみたい。いや、そのうえにできることなら、
みんなの仲間になって仲良く暮らしていきたいな」
ひろゆきはいつもそう思っていました。
しかし、いつまでも2ちゃんを存続させる為に避けては通れない問題がありました。
前々から運営サイドで困っていた資金難の話、
それを自分の心の中にそっとそのまましまっておけなくなりました。
そこである日、ひろゆきはレスをしてみました。

鯖代を維持するのが大変です。
どなたでもいいので●を買ってください。

654 :寂しいからパクリで妄想 :02/05/22 18:15 ID:dalsAQrs
2ちゃん住人はさっそくそのレスを読んでみて、たいそう不思議に思いました。
訳はよくわかりましたが、どうも合点がいきません。
ここは無料で好き勝手な事を言って楽しめる掲示板ではなかったのか。
何度も首を曲げてみてから2ちゃん住人は急いで他の住人に聞いてみました。
「おかしなものを見てきたよ」
「なんだい。狐の嫁入りか」
「違う、違う。もっと珍しいもの」
「へえ、なんだろう」
「また2ちゃんが存続の危機らしいんだ」
「なんだと。2ちゃんの危機だと。なんと書いてあるんだい」
「いってごらんよ。見ないことには話にならん」
先の2ちゃん住人と後の2ちゃん住人と一緒になって、
もう一度ひろゆきのレスを見にきました」
「ほら、ごらん。この通りだよ」
「なるほど、なるほど」
あとの2ちゃん住人は目をくいいるように読んでみました。
「へぇ、どうも不思議なことだな。たしかにこれはひろゆきのトリップだが」
「むろん、文面に力がこもっているよ」
「まじめな気持ちで書いたらしい」
「●買ってみようか」
「いや、待て。様子をみよう」
「カードしか使えないとは気味が悪いな」
「さては騙してとって喰うつもりじゃないかな」
「なあるほど。あぶないあぶない」
2ちゃん住人は尻込みをはじめたらしく見えました。
ひろゆきはその様子をロムっていましたが、こう言われると悔しくなって
ムッとしながら言いました。
「とんでもないぞ。誰が騙してとって喰うものか。馬鹿にするない」
ひろゆきは大層がっかりしました。

655 :寂しいからパクリで妄想 :02/05/22 18:18 ID:dalsAQrs
ひろゆきは自分が作った掲示板にうらめしそうに目を向けました。
自分で鯖を見つけて、自分でデザインして、時に自作自演をして盛り上げて、
にこにこしながら自分で0の状態から立てた掲示板なのでありました。
それでしたのに困った時には何の協力もありません。
「こんなもの、立てておいても意味がない。毎日小ネタをこしらえて、
毎日ダジャレを用意していても、肝心な時に誰も助けてはくれない。
ばかばかしいな。いまいましいな」
気持ちの優しいまじめな管理人でも気短者でした。
「ええい、こんなもの壊してしまえ」
ひろゆきはむしゃくしゃしていました。まるで基地害の様に荒らしました。

するとその時、ひょっこりと一人のお客が戸口の前にやってきました。
長身、猫耳の切込隊長と呼ばれる男でありました。
その男は、その日の朝に、遠い遠い八重洲の家から抜け出して、
ひろゆきの家までタクシーに乗ってきたのでありました。
「どうしたんだい。馬鹿に手荒いことをして、君らしくもないじゃないか」
男は遠慮しないで近寄りながら言いました。
ひろゆきは、いっとき、きまりが悪そうな、恥ずかしそうな顔をしました。
けれども、すぐに機嫌を直して、隊長にどうして自分が
そんなに腹を立てているのか、訳はこれこれしかじかと話をしました。


656 :寂しいからパクリで妄想 :02/05/22 18:19 ID:dalsAQrs
「そんなことかい。たまに遊びに来てみると、そんな苦労で君はくよくよしているよ。
そんなことなら、わけなくらちがあくんだよ。ねえ、君、こうすりゃ簡単さ。
僕がこれから2ちゃんに降臨する。そこで、芝居をして、
うんとこ現体制を叩いて暴れよう」
「じょ、冗談言うな」
と、ひろゆきは少し慌てて言いました。
「まぁ聞けよ。うんとこ暴れている最中に、ひょっこり、君がやってくる。
僕を抑えて、僕の理論をぽかぽか叩く。そうすれば、2ちゃん住人達は
君を褒めたてる。ねぇ、きっと、そうなるだろう。そうなればしめたものだよ。
安心をして君を信じて頼ってくるんだよ」
「ふうん。うまいやり方だ。しかし、それでは隊長に対してすまないよ」
「なあに、ちっとも。水臭いことを言うなよ。何か一つのめぼしいことを
やりとげるには、きっとどこかで痛い思いか、損をしなくちゃならないさ。
誰かが犠牲に、身代わりになるのでなくちゃできないさ」

なんとなく物悲しげな目つきをみせて、隊長は、でも、あっさりと言いました。
「ねえ、そうしよう」
ひろゆきは考え込んでしまいました。
「また思案かい。だめだよ、それじゃ。さぁ、いこう。さっさとやろう」
隊長は、立とうとしないひろゆきの手を引っ張ってせきたてました。

隊長とひろゆきは連れだってパソコンの前に座りました。
「いいかい、それじゃ後から、まもなく来るんだよ」
隊長はささやくように言うが早いか、ブラウザを開いて2ちゃんにやってきました。
そうして急に語気を荒げながら、ひろゆきは取締役から解任したぞと怒鳴りました。

657 :寂しいからパクリで妄想 :02/05/22 18:20 ID:dalsAQrs
「まだ来ないかな」
そう、そっと思うところに、相手のひろゆきが降臨してきました。
「どこだ。どこだ。オイラを嵌めようとした策士め」
ひろゆきは大きな声でそう言って、隊長がいたスレを見つけると、
「やっ、この野郎」と反論のレスを付けていきました。
こつんと一つ矛盾を突いて反論しました。隊長はパソコンの前で小さな声で言いました。
「もっとぽかぽかと続けて僕を叩くのさ」
ひろゆきはそこでぽかぽか隊長を叩きました。
どうなることかと、物陰からおっかなびっくり、のぞき見をして
はらはらしている2ちゃん住人達には、たしかに強く、ひろゆきが策士の隊長を
論破しているように見えました。それでしたのに、隊長は小さな声で言いました。
「だめだ。もっとしっかり僕を叩くんだよ」
「もういい。早く2ちゃんから逃げたまえ」
そう、ひろゆきは小さな声で言いました。
「そんなら、そろそろ逃げようか」
ひろゆきのレスをかいくぐって、隊長は2ちゃんから逃げ出しました。


658 :寂しいからパクリで妄想 :02/05/22 18:29 ID:qHnxeXMW
ひろゆきと隊長の姿が消えてしまうと、2ちゃん住人達はてんでに話を交わして言いました。
「これはどうしたことだろう」
「管理人はみんな私利私欲にまみれていると思っていたのに」
「ひろゆきはまるきりちがう」
「まったくまったく。してみると、ひろゆきだけはやっぱり優しい奴なんだ」
「なぁんだい。そんなら早く2ちゃんにカンパしていればよかったよ」
「そうだカンパしようよ。これからだって遅くはないよ」
そんなふうに人たちはたがいに語り合いました。
2ちゃん住人達は安心しました。その日の内にカンパを振り込みました。
「それなら俺も寄付しよう」
「君は昨日も寄付したじゃないか」
「こんな楽しい掲示板なら毎日寄付してもいいだろ」
こんな具合で2ちゃん住人は三人、五人と連れ立って、
毎日銀行へ出かけていきました。
こうしてひろゆきは2ちゃん存続のめどが立ちました。
前とは変わって、ひろゆきは今はすこしも心細いことはありません。


659 :寂しいからパクリで妄想 :02/05/22 18:30 ID:qHnxeXMW
けれども日数が経つうちに、心がかりになるものが、ひとつ、
ぽつんと取り残されている事にひろゆきは気がつきました。
それは、他でもありません。
隊長の事−親しい仲間の隊長が、あの日別れていってから、
ただの一度も2ちゃんを訪ねて来なくなりました。
「どうしたのだろう。具合が悪くているのかな。わざと自分で自分を
窮地に追い詰めたりして、心を傷めているのかな。ひとつ、見舞いにでかけよう」
ひろゆきは仕度をしました。

 ┌───┐
 │◎  ◎│Ψ
 │  o  │ノ
キョウハ イチニチ ルスニ ナリマス。
アシタハ イマス。
 2チャンノ ミナサマ
                ひろぽん★

ひろぽんスレにレスを書いて、ひろゆきは夜明けに家を出ました。
電車をいくつか、バスをいくつか使って、隊長の住みかに来ました。
ひろゆきは戸口の前に立ちました。戸が、固く閉まっていました。
「まだ、寝ているかな。それとも留守かな」
ふと、気が付くと、戸の脇に張り紙がしてありました。
そして、それに何か字が書かれていました。

660 :おしまい。まぁ、あの有名な文学作品のパクリです:02/05/22 18:31 ID:qHnxeXMW
西村君、2ちゃん住人達とは、どこまでも仲良く真面目に付き合って楽しく暮らしていって下さい。
僕はしばらく君にはお目にかかりません。
このまま君と付き合いを続けていけば、2ちゃん住人は、君を疑う事がないとも限りません。
薄気味悪く思わないでもありません。それではまことにつまらない。
そう考えて僕はこれから2ちゃんとお別れする事にしました。
長い長いお別れになるかもしれません。
けれども僕は、いつでも君を忘れまい。どこかでまた会う日があるかもしれません。
サヨウナラ。君、身体を大事にして下さい。
 ドコマデモ キミノ トモダチ
                    切込隊長



ひろゆきは黙ってそれを読みました。二度も三度も読みました。
戸口に手をかけて、顔を押し付け、しくしくと涙を流して泣きました。

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